トランプ氏、マクロン夫妻は「大丈夫」 顔押しのけ動画めぐり
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【5月31日 AFP】エマニュエル・マクロン仏大統領(47)が東南アジア歴訪の最初の訪問国ベトナムに到着した際、妻のブリジット氏(72)に顔を押しのけられたように見える動画が拡散されていることについて、ドナルド・トランプ米大統領(78)は30日、マクロン夫妻は「大丈夫だ」と述べた。
3度の結婚歴があるトランプ氏は実業家のイーロン・マスク氏との大統領執務室での共同記者会見で、この動画をめぐってマクロン氏に「結婚生活に関するアドバイス」があるかを記者団に問われると、「ドアが閉まっているかを確認すべきだ」「あれは良くなかった」と答えた。
この出来事は25日、ベトナムのハノイに着陸したフランス大統領搭乗機のドアが勢いよく開く瞬間に撮影された。
動画には、ブリジット氏が両手を突き出してマクロン氏の顔を押しのける場面が映っていた。マクロン氏は驚いた様子を見せたが、すぐに気を取り直し、開いたドアから手を振った。ブリジット氏の姿は隠れていて、表情やしぐさは見えなかった。
マクロン氏と長年にわたり「ブロマンス(男性同士のプラトニックな親密さ)」な関係を築いてきたトランプ氏は、ベトナムでの出来事の後マクロン氏と連絡を取ったことを明らかにした。
トランプ氏は「彼(マクロン氏)と話した。彼は大丈夫だ。彼ら(マクロン夫妻)も大丈夫だ。本当にいい人たちだ。私は彼らのことをよく知っている」「あれが何だったのか、私には分からない」と述べた。
マクロン氏自身は26日、夫婦げんかを否定。あの映像に誤った意味を持たせようとしたのは、偽情報キャンペーンだと非難した。
一方、政府効率化省(DOGE)からの退任を控えていたマスク氏は、この機会を利用してマクロン氏をやゆした。
目の周りのあざについて問われた際、マスク氏は「フランスに近かったわけではない」と答えた。記者の一人は困惑した様子でその発言について説明を求めた。
マスク氏はその後、あざは息子に殴られてできたものだと説明した。(c)AFP