【5月30日 AFP】AFPが29日に入手した内部文書によると、資金難に陥っている国連は、進行中の改革計画に基づき、事務局の職員を20%、あるいは数千人規模で削減する可能性がある。

国連のチャンドラモウリ・ラマナサン財務官は今週、数十の部局長に宛てたメッセージで、「事務総長は、2026年通常予算を15~20%削減するという意欲的な目標を設定した。これには国連事務局のポストの20%削減も含まれる」と述べた。

国連の2025年通常予算は約37億ドル(約5360億円)。

安全保障理事会と総会の決定を執行する主要機関の一つである事務局は、2023年末時点で約3万5000人の職員を抱えており、その大半は米ニューヨークに勤務しているが、スイス・ジュネーブ、オーストリア・ウィーン、ケニア・ナイロビにも拠点を置いている。

AFPが確認した5月27日付の内部文書は、全部門長に対し、「冗長、重複、あるいは重要度の低い機能」に重点を置き、6月13日までに削減すべきポストのリストを作成するよう求めている。(c)AFP