【5月29日 AFP】AFPの映像によると、パレスチナ自治区ガザ地区中部デイルアルバラフにある国連世界食糧計画(WFP)の倉庫が、数千人のパレスチナ人に略奪された。WFPは、この出来事で2人が死亡した可能性があると発表した。

AFPの映像には、銃声が鳴り響く中、群衆がWFPの倉庫に押し入り、袋や箱に入った食料を奪う場面が映っている。

WFPはX(旧ツイッター)への投稿で、「飢えた人々の群れが配給用に準備されていた食料を求めて、ガザ中部デイルアルバラフにあるWFPのアルガファリ倉庫に押し入った」と述べた。

「これまでの報告によると、この悲劇的な出来事で2人が死亡、数人が負傷したことが示されている」「まだ詳細を確認中だ」と付け加えた。

イスラエルは2か月以上にわたりガザを完全封鎖した後、先週になってようやく少量の物資の搬入を許可。飢餓の危機が深刻化する中で、援助の問題が急速に注目を集めている。

WFPは「ガザへの食料その他の支援物資の搬入が80日間、全面的に封鎖された結果、人道支援のニーズは制御不能に陥っている」と述べた。(c)AFP