マラドーナ氏の裁判、物議の裁判官が交代 今後が不透明に
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【5月28日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏の死をめぐる医療チームの裁判で、審理を担当していた裁判官の1人が27日、本件の担当を外れた。これにより、注目の裁判の行方も不透明になっている。
交代となったのは、「神の裁判官」とも呼ばれるフリエタ・マキンタッチ氏。同氏は数か月前から続くこの裁判をテーマにした過激なドキュメンタリーシリーズの撮影に関与していたことが明らかになり、倫理規定に違反する可能性があるとして、自ら担当を降りた。
裁判を1週間中断して警察が家宅捜索を行った結果、マキンタッチ氏には中立性の義務違反や影響力の濫用、収賄の疑いがあるとされた。番組の映像には、法廷内で無許可に撮影されたとされる場面が含まれているとみられ、これが規則違反と見なされた。
史上最高のサッカー選手の一人と評価されるマラドーナ氏は、2020年11月、脳血腫の除去手術からの回復中に心不全と急性肺水腫を起こし、60歳で亡くなった。
最後の日々を担当した7人の医療チームは、「未必の故意による殺人罪」で起訴されており、有罪となれば8~25年の禁錮刑が科される可能性がある。
裁判所は29日、審理をこのまま続行するか、最初からやり直すかを判断する予定。原告側は、マキンタッチ氏の行動が裁判の公正性に影響を与えたと主張しており、審理のやり直しを求めている。(c)AFP/Martín RASCHINSKY