【5月28日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは27日に発表した報告書の中で、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部で、ルワンダの支援を受ける反政府勢力「3月23日運動(M23)」が民間人を捕らえて殺害・拷問していると非難した。

M23は2021年に活動を再開して以来、ルワンダの支援を受けて、資源豊富なコンゴ東部の広大な地域を掌握している。

M23は電撃的な攻勢で2025年初頭に主要都市ゴマとブカブを制圧した後、支配地域に長期的な統治体制を敷いた。

だが、M23は支配地域の政情不安の収束に苦戦。同地域には政府軍兵士や政府側民兵がM23の目を逃れて潜伏している。

M23はゴマとブカブで定期的に強制捜査を行い、数百人の容疑者を捕らえたと主張している。

アムネスティのアフリカ東・南部地域局長を務めるティゲレ・チャグタ氏は、「M23は、公式にはコンゴ民主共和国東部に秩序をもたらすと主張しているが、その裏には被拘束者に対する恐ろしい扱いが隠されている」と述べた。

アムネスティは、ゴマとブカブにあるM23の収容施設に不法に拘束されていた民間人18人の証言を入手。うち9人はM23戦闘員による拷問を受けたとしている。

報告書によると、M23の戦闘員は証拠を一切示すことなく、拘束した人々をコンゴ政府支持派だと決めつけたという。

報告書はさらに、「数百人が過密で不衛生な監房に、十分な食料、水、衛生設備、医療も与えられずに収容されていた」としている。

証言者のうち8人は、拘束中に他の被収容者が死亡するのを目撃したと述べており、報告書は「拷問や過酷な収容環境が原因と考えられる」と付け加えている。

さらに証言者のうち2人が、M23の民兵が被収容者を殺害するのを目撃したと証言した。殺害にはハンマーや銃が使われたという。

目撃者らによると、M23の戦闘員は「しなやかな木材、板、電気ケーブル、エンジンベルト、銃床、棒切れなどで、被拘束者の背中、脚、臀部、性器を外傷の跡が残るような形で拷問した」とされる。

過酷な環境のために「互いの尿を飲まざるを得なかった」被拘束者もいたとされる。

アムネスティはM23に対し、拘束施設への独立監視員の立ち入りを認めるよう求めた。

チャグタ氏は国際社会に対し、ルワンダにM23への支援を停止させるべく圧力をかけるよう求めた。

これに対しM23の広報担当者ローレンス・カニュカ氏はX(旧ツイッター)で、チャグタ氏の告発は「奇怪で根拠のない」と非難。近日中に、アムネスティの各主張を否定する詳細な報告書を公表する予定だと付け加えた。(c)AFP