米主導のガザ支援活動への国連の批判は「偽善の極み」 米
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【5月28日 AFP】米国は27日、国連と非政府組織(NGO)が、米国とイスラエルが支援するパレスチナ自治区ガザ地区への支援活動を批判しているのは偽善的だと非難し、食料はガザに無事搬入されていると述べた。
米国務省のタミー・ブルース報道官は記者会見で、「ガザへの支援活動が問題となっているにもかかわらず、それが突然、支援活動のやり方や内容への批判へと変わるのは残念だ」と述べ、こうした批判を「偽善の極み」と呼んだ。
ブルース報道官はさらに「真実の話は、支援物資と食料がガザに大規模に搬入されていることだ」「複雑な状況だが、重要なのは、それがうまくいっているという事実だ」と続けた。
ガザ南部ラファで27日、米国が支援する「ガザ人道財団」が運営する新しい支援物資配給センターに数千人のパレスチナ人が殺到し、混乱が生じ、イスラエル軍が警告射撃を行う事態となった。
NGOは、ガザ人道財団には、このような深刻な人道状況に対処する専門知識が不足していると指摘。食料が入った箱を配布するだけでは不十分であり、支援物資の配布は紛争当事国から厳密に分離する必要があると述べている。
ブルース報道官はガザ人道財団について、「独立性と公平性という人道原則に基づいて」活動していると擁護した。(c)AFP