イラン反体制派監督パナヒ氏、カンヌで最高賞受賞後に無事帰国
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【5月27日 AFP】フランスの第78回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞したイランの反体制派監督ジャファル・パナヒ氏が26日に帰国し、支持者から歓迎を受けたことがSNSに投稿された動画で明らかになった。
長年イランからの出国を禁止され、秘密裏の映画制作を強いられて刑務所にも収容されていたパナヒ氏は、カンヌ国際映画祭に出席し、最新作『シンプル・アクシデント』でパルムドールを受賞した。
一部のファンは、帰国後にトラブルに直面するのではないかと懸念していたが、パナヒ氏は26日早朝、テヘランのイマーム・ホメイニ国際空港に無事到着。
法務監視団体「Dadban」がSNSに投稿した動画によると、パナヒ氏は、入国審査場から手荷物受取所にエスカレーターで降りてきて、待っていた支持者から歓声を受けた。
フランス人の映画プロデューサー、フィリップ・マルタン氏は関係者の話として、「パナヒ氏は(26日)朝早くテヘランに到着」した後、「帰宅した」とAFPに明らかにした。
「約10日後に(オーストラリア・)シドニーでの映画祭に出席するため、ビザ(査証)も取得できた」という。
シドニー映画祭では、パナヒ氏の作品の回顧上映が行われる。(c)AFP