【5月25日 AFP】フランスのカンヌ国際映画祭は24日、イランの反体制派監督ジャファル・パナヒ氏の作品に最高賞パルムドールを授与した。パナヒ氏は受賞スピーチで「自由」のために祖国が団結するよう訴えた。

パナヒ氏の最新作『シンプル・アクシデント』は、刑務所で自分たちを拷問したとする男と対峙(たいじ)する5人の普通のイラン人の物語を描いている。

この挑発的で皮肉なドラマの核心は、抑圧者に復讐(ふくしゅう)する機会を与えられた人々が直面する道徳的ジレンマを描き出した点にある。

2010年に映画制作を禁止され、2度投獄されたパナヒ氏は、自身の刑務所での経験を基に脚本を書いた。

パナヒ氏は受賞後、「すべての問題、すべての違いを脇に置こう。今最も重要なのはわれわれの国とその自由だ」と語った。

パナヒ氏は訴追されるリスクがあるにもかかわらず、カンヌ映画祭後にテヘランに戻ることを誓っている。

24日夜に帰国の不安について尋ねられると、「全く心配していない。あす出発する」と答えた。

閉幕式が行われた24日、カンヌでは5時間以上にわたり停電が発生した。地元当局は、変電所への放火と電柱の破壊行為が原因としている。(c)AFP/Adam Plowright, Alice Hackman and Fiachra Gibbons