【5月27日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区の病院を訪れた英国人の外科医が26日、「これほど多くの爆傷は見たことがない」と述べた。

英国の医療使節団の一員としてガザ南部ハンユニスのナセル病院を訪れたビクトリア・ローズ医師は、かつてもガザで勤務したことがあり、爆発に巻き込まれた人々に典型的な重度のやけどを数多く見てきた。しかし今回、「これほど多くの爆傷は見たことがないし、ガザでこれほど多くの負傷者を見たことがない」と述べた。

ローズ医師は今回目撃した重度のやけどについて「戦争のない欧米諸国で、病院が機能し、医療物資がすぐに入手できる状況でも、生き延びるのは非常に難しい」「ここでは、こうした熱傷のほとんどは生存不可能ということになるだろう」と語った。

またローズ医師は、爆発によるやけど以外の負傷で多いのは「周囲の物が吹き飛ばされ、猛烈な勢いで飛散し、それが当たって生じる貫通傷」だと説明した。被害者は四肢の一部あるいは全体を失うことも多いが、テントで生活しているため、負傷部位に大量の汚れが入り込んでいる。

「最初の処置は創部の洗浄で、その後、創部を覆い、可能な限り損傷部位を温存する」が、ガザ地区では機能している医療施設がますます減っているため、こうした処置がさらに困難になっているという。

ナセル病院でも「2階の病棟の一つが吹き飛ばされ、4階の熱傷治療室も破壊」された。

国連人道問題調整室(OCHA)は先週、「ガザの病院の94%が損壊または破壊され、その半分がもはや機能していない」と報告した。

救助隊によると、26日はガザ地区に対するイスラエル軍の空爆で少なくとも52人が死亡した。うち33人は避難所となっていた学校で亡くなった。(c)AFP