ナダル氏たたえるセレモニー、全仏で開催 「ビッグ4」勢ぞろい
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【5月26日 AFP】男子テニスの元世界ランキング1位、ラファエル・ナダル氏(38)の全仏オープンでの功績をたたえる特別セレモニーが25日、同大会会場のコート・フィリップ・シャトリエで行われた。
昨年11月に現役を退いたナダル氏は、10代だった2005年の全仏で初出場・初優勝して以降、史上最多となる14度の優勝を誇り、「赤土の王者」として圧倒的な強さを見せた。全仏での通算成績は112勝4敗という驚異的な数字を残している。
セレモニーでは、観客が異なる色のTシャツを着て「14 RG, Rafa(全仏14勝、ラファ)」のメッセージをスタンドに描き、ナダル氏の全仏オープンでの活躍をまとめた動画が流された。
ナダル氏は感極まった様子で「このコートでは20年間プレーした。苦しみ、勝ち、敗れ、たくさんの感情を経験した」と振り返り、今回のセレモニーは「忘れられない」ものなったと語った。
ナダル氏の家族や友人をはじめ、おじのトニ氏ら元コーチたちがプレーヤーズボックスから見守った。
さらに、ライバルとして「ビッグ4」を形成したノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー氏、アンディ・マレー氏も登場し、スピーチを終えたナダル氏をねぎらうと、ファンからは大歓声が起こった。
ナダル氏は「最大のライバルだった3人が、今こうして私と一緒にこのコートに立ってくれることには大きな意味がある」と喜び、「同時に、歴史上最も激しく競い合った相手であっても、互いにリスペクトを持てば、良い仲間になれる」と話した。
「対戦相手を全力で打ち負かそうとしても、相手を憎む必要はない。これこそが私たちが人々や次の世代に示したメッセージであり、私たちの残したレガシーだと思う」(c)AFP/Jed Court
