【5月25日 AFP】国連(UN)は23日、ミャンマーで迫害されているイスラム系少数民族ロヒンギャの難民を乗せた船2隻が今月、同国沖で立て続けに転覆し、計427人が死亡した可能性があると明らかにした。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は声明で、事実と確認されれば、ロヒンギャ難民が犠牲となった今年最悪の「海での悲劇」となると述べた。

UNHCRは事故の正確な状況は確認中としつつ、これまでの情報として、9日に267人を乗せた最初の船が沈没し、生存者は66人と伝えた。翌10日にも247人乗りの船が転覆したが、救出されたのは21人にとどまったという。

UNHCRの声明によると、乗船していた難民は、バングラデシュの大規模なコックスバザール難民キャンプや、ミャンマー西部のラカイン州から逃れていた。

ラカイン州では領土の支配をめぐって、軍と少数民族の反政府勢力アラカン軍との間で激しい戦闘が続いている。(c)AFP