イスラエルはなぜ中東欧諸国から強く支持されるのか
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■ポーランドは「欧州化」
ディドゥフ氏は、ポーランドは例外的な存在で、ガザ紛争に対する立場はEUに近く、東欧諸国と比べて「より欧州化」されていると述べた。
ポーランドは、2023年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルに越境攻撃を仕掛けた後も、イスラエルと距離を置いてきた。AFPが公式統計に基づいて集計したところによると、この攻撃では1218人が死亡した。
ハマスが運営するガザ保健当局によると、イスラエルによる大規模かつ広範な報復攻撃による死者は、少なくとも5万3762人に上っている。こうした攻撃の後も、ポーランドは「パレスチナ人の権利の保護」を訴えてきた。
ポーランドはロシアの侵攻を受けるウクライナを一貫として支持し、「イスラエルがウクライナへの軍事支援に消極的で、ロシアを明確に非難するのを拒否している」ことにも不満を抱いていると、ディドゥフ氏は指摘した。
ポーランドはかつてはイスラエルを支持していたにもかかわらず、2024年5月の国連総会での採決でパレスチナ国家を承認した。
この採決では、チェコとハンガリーは反対、オーストリア、ブルガリア、ドイツ、ルーマニアは棄権した。(c)AFP