【5月24日 AFP】サッカースペイン1部リーグ、レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は23日、同クラブでは最後の指揮となる試合を前に、自身の後継者となる予定のシャビ・アロンソ氏に対して「世界中の幸運を祈る」とエールを送った。

現在ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイヤー・レバークーゼンを率いているアロンソ氏は、来月に行われるクラブW杯を前にアンチェロッティ氏の後を引き継ぐとみられているが、レアルはまだ同氏を次期監督として正式に指名していない。

アンチェロッティ氏は今季終了後にブラジル代表監督に就任することが決まっており、本拠地サンチャゴ・ベルナベウで24日に行われるレアル・ソシエダ戦が最後の試合となる。

ソシエダ戦に向けたこの日の会見では、「アドバイスはしたくない。なぜなら、誰もがそれぞれのサッカー観を持っているからだ」と話し、「シャビが(後任候補の)筆頭だ。世界中の幸運を祈っている。彼はこのクラブの監督としての資質を持っている。楽しんでほしい」と述べた。

現役時代にレアルのMFとしてプレーしたアロンソ氏は、2023-24シーズンにレバークーゼンでリーグ優勝とカップ戦制覇の2冠を無敗で達成した。

一方、アンチェロッティ氏はレアルで2期にわたって合計6シーズン指揮を執り、欧州チャンピオンズリーグ制覇3回、リーグ優勝2回、国王杯制覇2回を含む計15個のトロフィーを獲得した。

これに先立ちレアルはこの日、アンチェロッティ氏が今夏からブラジル代表チームを率いることを発表して2週間が経過した中で、同氏が契約期間を1年残してクラブを退団することを正式発表し、「わがクラブは、レアル・マドリードとサッカー界における真のレジェンドの一人に感謝と敬意を表したい」と述べた。

声明ではさらに、フロレンティーノ・ペレス会長のコメントとして、「カルロ・アンチェロッティは永遠に偉大なマドリディスタ(レアルのサポーター)の一員である」と記されていた。(c)AFP