世界初の衛星搭載リアルタイムOSが審査に合格 ファーウェイの技術を利用
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【5月25日 CGTN Japanese】宇宙飛行団体の標準プロジェクトである「オープンソース鴻蒙(ハーモニー)の軽量システムをベースとした衛星搭載リアルタイムOS(RTOS)の一般要求事項」と「オープンソース鴻蒙(ハーモニー)の軽量システムをベースとした衛星搭載リアルタイムOS(RTOS)の開発実践」が20日、中国宇宙学会標準化分会の審査に合格しました。
上記の基準は、中国北部の遼寧省にある大連理工大学の于暁洲教授が率いる超小型衛星と深宇宙探査チームが主導して起草したもので、中国科学院微小衛星技術革新研究院、清華大学、上海宇宙飛行システム工学研究所、星衆空間(嘉興)科技有限公司などの研究チームが執筆に参加しました。
同標準は、中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の鴻蒙(ハーモニー、Harmony)OSに基づいて、超小型衛星に適用されるハーモニー軽量システムの衛星搭載RTOSを提案し、専門用語の定義の説明やソースコードの取得、移植、カットの全プロセスにわたる操作手順を明確にし、衛星搭載RTOS開発のための実践的な指針を提供し、超小型衛星OSの統一した標準を確立しました。
現在、超小型衛星に関する複数のミッションがハーモニー軽量システムによる衛星搭載RTOSを採用しており、同OSを航宙機に適用することで、その使用シーンがいっそう豊富になる見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News