【5月25日 CGTN Japanese】中国南西部の雲南省に位置する中国科学院シーサンパンナ(西双版納)熱帯植物園は、「国際生物多様性の日」に当たった22日、同植物園が作り上げた「シーサンパンナ生物多様性プラットフォーム」を全世界に向けて開放しました。同プラットフォームは科学研究者と自然愛好家が長年にわたり収集したシーサンパンナ地域における生物種の記録データを統合し、社会各界に熱帯生物の多様性を探るための新たな窓口を提供しています。

 中国初の熱帯生物の多様性をテーマにしたデジタルプラットフォームとして、生物種に関する記録9万件以上が一般公開され、1万5622種以上の生物種に及び、中でも原生種が約7割を占めています。うち動物5236種、植物9779種、菌類などその他の生物607種で、中国の国家1級保護種59種、国家2級保護種343種も含まれています。これらのデータには、生物新種の記録文献や標本記録、自然観察記録などが含まれ、それぞれのデータは追跡や修正が可能で、シーサンパンナの生物多様性のありのままの姿をダイナミックに再現しています。

 同プラットフォームは中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園とシーサンパンナ州生態環境局が共同で発表したもので、今後も引き続き機能を拡充しながら生物画像のスマート認識や人工知能(AI)による科学普及などのサービスを順次追加し、中国の熱帯生物分野における科学研究、科学普及、保護活動との深い融合を促し、より多くの人々に熱帯の生物多様性を体感する機会を提供します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News