【5月25日 CGTN Japanese】北京時間21日午後0時5分、中国の運搬ロケット「力箭1号遥7」が東風商業宇宙イノベーション試験区から打ち上げられました。同ロケットに搭載された衛星6基には、中国が独自開発した「西光壹号」シリーズ衛星の「探驪号」が含まれています。探驪号は「AIエージェント」を運用した衛星通信処理の実証を行う衛星で、インテリジェント処理など多数の先端技術の実証を行い、衛星のインテリジェント制御とデータ処理の促進を目指します。

 今回打ち上げられた探驪号は、衛星の「全自動ミッション計画システム」と軌道位置や運動状態を予測・計算する「高精度軌道決定技術」という二つのシステムの実証ミッションを担っています。衛星の姿勢・軌道制御におけるインテリジェントな自律適応処理能力を全面的に向上させ、衛星をより「機敏」にすることができます。同時に、探驪号はインテリジェントなオンボード処理能力を備えており、無効な重複情報を自動的にフィルタリングし、衛星が「限られた」送受信時間内により多くの「有用」なデータを提供できるようにしているため、データの送受信量は従来の10分の1となり、衛星データの伝送コストを大幅に削減します。

 また、新型マルチスペクトルカメラと衛星搭載インテリジェント処理システムの「ソフトウェア・ハードウェア連携」により、今後の大型コンステレーション構築における適応管理、衝突回避管理などのインテリジェント軌道管理および複数の衛星の一体化運用のための技術を蓄積します。これにより、コンステレーション全体の管理効率を10倍以上向上させることが期待されるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News