月の裏側のマントルは表側より乾燥 「嫦娥6号」サンプル研究で判明 中国
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【4月15日 CGTN Japanese】中国の科学者はこのほど、無人月面探査機「嫦娥6号」が採取した月の裏側のサンプルを分析した結果、月裏側のマントルの水分含有量が1グラム当たり2マイクログラム未満であることが初めて分かりました。この研究結果により、月裏側のマントルは表側(水分含有量は1グラム当たり約7マイクログラム)よりも乾燥していることが判明しました。
月の裏側の土壌や岩石に関する研究は、中国科学院地質・地球物理研究所の胡森研究員と林楊挺研究員が南京大学の恵鶴九教授の研究チームと共同で実施したものです。研究成果に関する論文は9日、国際的な総合科学誌「ネイチャー」オンライン版に掲載されました。
研究チームは、中国国家宇宙局が提供した「嫦娥6号」玄武岩サンプルについて採取地点の水分含有量を研究した結果、採取地点の月マントルの水分含有量は1グラム当たり1~1.5マイクログラムで、これまで観測された月マントルの中で最も乾燥した領域であることがわかりました。その原因は、月の南極エイトケン盆地(SPA)で発生した衝突イベントが、月マントル源領域の水環境に影響を及ぼしたと考えられています。
専門家は、この研究成果は月全体の水分含有量を試算する上で非常に重要で、月の起源に関する巨大衝突説や月の進化などを研究する上で重要な手掛かりを提供するとみています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News