中国初の海上CO2捕捉・利用・貯留プロジェクト運用開始
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【5月24日 CGTN Japanese】中国海洋石油集団(CNOOC)が22日に発表したところによると、中国初の海上二酸化炭素(CO2)捕捉・利用・貯留プロジェクトの運用が中国南部の珠江口盆地にある「恩平15-1」プラットフォームで始まりました。
恩平15-1油田のCO2捕捉・利用・貯留プロジェクトは、広東省深セン市から南西に約200キロ離れており、作業水域の水深は約90メートルです。同プロジェクトは「捕捉・精製・加圧・注入」という全過程にわたる技術を通じて、油田開発に伴うCO2を超臨界状態に変換し、1時間当たり8トンの速度で地下1200~1600メートルの石油貯留層に注入し、原油回収率を高めると同時に、CO2の永久貯留を実現することができます。
同プロジェクトの稼働により、中国の海上CO2捕捉・利用・貯留設備と技術の全過程にわたる高度化が実現し、今後10年間で100万トン以上のCO2再注入を行い、20万トン余りの原油の増産につながり、CO2排出量の削減は1200万本以上の植樹に相当するとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News