【5月22日 AFP】米首都ワシントンのユダヤ博物館の外で21日夜に起きた銃撃事件で、容疑者の男が事件直後に被害者と間違われ、博物館内に入ることが許されていたことが分かった。目撃者が米メディアに語った。

事件当時、館内にいた女性は「銃声が聞こえ、その後、ひどく動揺した様子の男が入ってきた。周囲の人たちが話しかけて落ち着かせようとしていた」と話した。

別の目撃者は、警備員が「たまたまこの男を建物に入れた」と語り、「被害者だと思ったのではないか」と推測した。

さらに「男はショック状態に見え、イベント参加者の何人かが水を持ってきて座らせ、『大丈夫か?撃たれたのか?何があったのか?』と尋ねた。すると男は『誰か警察を呼んでくれ』と言った」と説明した。

その後、男はバッグからパレスチナの伝統的なスカーフ「カフィーヤ」を取り出し、自ら銃撃の犯行を認めたため、現場で身柄を拘束されたという。

目撃者の一人は、男が拘束時に「私がやった。ガザのためにやった」と叫んでいたと証言した。

警察は容疑者をシカゴ出身のイライアス・ロドリゲス容疑者(30)と特定した。

イスラエル外務省は犠牲者の2人について、イスラエル大使館職員のヤロン・リシンスキー氏とサラ・リン・ミルグリム氏と発表。イスラエル駐米大使のイェチエル・ライター氏が記者団に語ったところによると、2人はカップルで、近くプロポーズを予定していたという。(c)AFP