【5月20日 AFP】スペインのペドロ・サンチェス首相は19日、欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」は出場国からイスラエルを排除するべきだとの考えを示す一方で、「戦争と爆撃の不正義を経験しているパレスチナの人々」との連帯を表明した。

イスラエル代表の出場をめぐる抗議行動を受け、サンチェス氏はマドリードで行われたイベントでユーロビジョンに言及した。同氏はこれまでも、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃を声高に批判してきた。

サンチェス氏は、ロシアが2022年のウクライナ侵攻開始以降、コンテストへの参加が認められていない点を指摘し、「イスラエルも出場するべきではない。文化における二重基準は認められない」と主張。

「国際法と人権へのスペインのコミットメントは一貫していなければならない。欧州も同様であるべきだ」と訴えた。

ユーロビジョンを主催する欧州放送連合(EBU)は、ガザについて言及しないよう警告していたが、17日の決勝を前に、スペインの公共放送RTVEはパレスチナ人を支持するメッセージを放送した。

スイスで18日に行われた決勝戦では、イスラエル代表が2位になった。(c)AFP