リネカー氏、BBC番組出演終了へ SNS投稿に反ユダヤ的表現
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【5月20日 AFP】サッカー元イングランド代表主将のギャリー・リネカー氏(64)が、今シーズン限りで英BBCのサッカー番組から退くことが、19日に発表された。同氏は先日、ソーシャルメディアに反ユダヤ的な内容を投稿していた。
リネカー氏は、2026年のW杯北中米大会や来季のFAカップで引き続きメインキャスターを務める予定だったが、プレミアリーグ最終日となる25日放送の番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」が最後の出演となる。
問題となったのは、先週リネカー氏がインスタグラムのストーリーに投稿した内容で、シオニズムに関する動画の中に、歴史的に反ユダヤ主義的な侮辱として使われてきたネズミのイラストが含まれていた。
その後、リネカー氏は投稿を削除し、「反ユダヤ主義的なことを共有する意図は決してなかった」と謝罪した。19日には改めて声明を発表し、問題の投稿に反ユダヤ主義的な意味合いがあったことを知らなかったと釈明。「自分が引き起こしてしまった誤りと不快感を認識し、改めて謝罪する。今、身を引くことが責任ある行動だと感じている」と述べた。
リネカー氏は年間135万ポンド(約2億6000万円)を受け取る、BBCで最高額の報酬を得ている司会者だった。
しかし、ソーシャルメディア上での率直な発言がたびたび問題視されており、公平性と中立性を重視するBBCのガイドラインにおいて、上層部と対立する場面もあった。
2023年3月には、英国政府の難民政策をナチス時代のドイツが使用した論法になぞらえたことで、一時的に番組を降板させられた。(c)AFP/John WEAVER