【5月19日 AFP】ポーランドで18日に行われた大統領選で、首都ワルシャワ市長で欧州連合(EU)支持派のラファウ・チャスコフスキ氏(53)と、国家記憶院総裁で反EU派のカロル・ナブロツキ氏(42)が、6月1日の決選投票に進む見通しとなった。

調査会社イプソスによると、18日の第1回投票では、ドナルド・トゥスク首相率いる中道右派「市民プラットフォーム(PO)」が支持するチャスコフスキ氏が30.8%の得票率で1位、愛国主義的な保守政党「法と正義(PiS)」を後ろ盾とするナブロツキ氏が29.1%で2位となる見込み。

今回の大統領選は、PiS出身の右派ポピュリストであるアンジェイ・ドゥダ大統領の任期満了に伴うもの。極右勢力が過去最多の得票を記録した。

チャスコフスキ氏が勝利すれば、ドゥダ大統領と対立するトゥスク首相の中道派政権にとって追い風になる見通し。一方、ナブロツキ氏が勝利した場合、政治的な膠着(こうちゃく)状態がさらに長引く可能性が高く、新たな議会選挙を実施する必要もあり得るとみられている。(c)AFP/Damien SIMONART