ベン&ジェリーズ共同創業者、米上院公聴会から強制排除 対イスラエル支援抗議で
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【5月15日 AFP】米アイスクリームメーカー、ベン・アンド・ジェリーズの共同創業者で、慈善活動家でもあるベン・コーエン氏(74)は14日、上院公聴会の議場で、パレスチナ自治区ガザ地区の子どもを殺害しているイスラエルへの支援をやめるよう抗議したのを受け、手錠をかけられ排除された。釈放後、AFPのインタビューで、自身は「数百万人」の米国人を代表して発言していると主張した。
コーエン氏は他の活動家とともに、ロバート・F・ケネディ・ジュニア厚生長官が医療保険予算案について証言している最中に抗議を開始。「議会はガザの子どもを殺す爆弾のために資金を出している」と叫んだコーエン氏は、警察官に拘束された。
連行される際にも、「飢えている子どもたち」に食料を届けるためイスラエルに圧力をかけるよう議員に呼びかけた。
インタビューでは、「何かしなければならない状況だった」と告白。国内で社会保障支出を削減しながら、「200億ドル(約2兆9000億円)相当の爆弾」をイスラエル向け支援として承認したのは「スキャンダル」だと糾弾した。
「何万人もの人々の虐殺を容認し、加担することは、人間として、またわが国が何を具現するのかという点において核心をつく」問題だと述べ、米国が裁量的予算の半分程度を軍事関連支出に注ぎ込んでいる事実を指摘。「その資金の半分を世界中の生活改善のために使えば、摩擦はずっと少なくなると思う」と話した。(c)AFP/Issam AHMED