スペインで倉庫火災、有毒ガス発生で16万人超が屋内待機
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【5月11日 AFP】スペイン当局は10日、バルセロナ近郊の工業用倉庫での火災により広範囲にわたり塩素の有毒ガスが放出されたため、16万人強の住民を対象に約7時間、屋内にとどまるよう指示した。
消防によると、バルセロナの南に位置する沿岸都市ビラノバイラジェルトルで10日明け方、プール清掃製品を保管している倉庫で火災が発生した。
市民保護当局は住民に屋内にとどまり窓を閉めるよう勧告。制限は正午ごろに解除された。
カタルーニャ州のヌリア・パルロン内相は、空気中に有害な粒子が残っている可能性があるため、子どもや健康状態に問題がある人々には引き続き屋内にとどまるよう促し、当面、屋外での運動を控えるよう警告した。
危険地域は、ビラノバイラジェルトルからタラゴナ近郊のカラフェル村まで、海岸沿いの5地区に広がった。
消防は10日朝にXで、死傷者は報告されていないと述べ、多数の隊員を派遣して火災を制御していると報告した。
倉庫の所有者は地元ラジオ局Rac1に、火災の原因はリチウム電池だった可能性があると話した。(c)AFP