【5月9日 AFP】インドは9日、パキスタンの無人機と砲撃による攻撃を撃退したと発表した。一方、パキスタン側は越境攻撃は行っていないと主張した。

インド陸軍は声明を発表し、「2025年5月8日から9日にかけての夜、パキスタン軍が無人機およびその他の兵器を用いて、西部国境全域にわたり複数の攻撃を仕掛けてきた」とし、「無人機攻撃は効果的に撃退され、相応の報復を加えた」と述べた。

インド側は、パキスタン軍が北部カシミール地方で2か所と隣接するパンジャブ州で1か所、計3か所の軍事拠点を標的にしたと発表した。

一方、パキスタン側は無人機による越境攻撃は行っていないと否定している。

また警察当局によると、カシミールのスリナガルから約100キロ離れたウリは一晩中激しい砲撃を受け、女性1人が死亡、男性2人が負傷した。

インドが7日に「テロリストの拠点」を標的とした空爆を開始して以来、双方で約50人が死亡しており、核保有国同士の対立は収束の兆しを見せていない。

インドは、4月22日にカシミールの景勝地パハルガム近郊で武装集団が観光客に銃を乱射し、26人が死亡した事件について、パキスタンが支援したと非難している。パキスタンはこの主張を否定している。(c)AFP