チャールズ英国王、大戦終結記念式典に出席
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【5月9日 AFP】英国のチャールズ国王は8日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた第2次世界大戦終結80周年を記念する式典に、退役軍人や他の王室メンバーと共に出席した。
チャールズ国王はこの日、後に行ったスピーチで、平和回復への国際的な取り組みを呼びかけ、1945年の連合国の勝利は「人類の存亡を脅かす脅威に立ち向かうため、国家、人種、宗教、イデオロギーを超えて結束した結果」だったと述べた。
また「彼らの共同の努力は、専制に立ち向かう諸国が団結すれば、どれほどのことを成し遂げられるかを今なお力強く示している」と語った。
全国一斉の2分間の黙とうに続いて行われた式典では、第2次大戦中の首相ウィンストン・チャーチルの玄孫アレクサンダー君(10)が平和のキャンドルに火を灯した。
ウェストミンスター寺院での式典ではさらに、1940年代のヒット曲「ドーバーの白い崖」の演奏、愛する人への戦時中の手紙の朗読、チャーチルの1945年の勝利演説の一節が披露された。
チャールズ国王と王室のメンバーは出発前、退役軍人やその家族と話す時間を過ごした。中には100歳を超える人もいた。
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの王室専門家ロバート・ハゼル氏はAFPに対し、今年の記念行事は「第2次世界大戦に実際に従軍した人々が存命している最後の大きな記念式典」になるだろうと語った。
5日に始まった4日間の祝賀は、国王がスピーチを行ったホースガーズパレードでのコンサートで締めくくられた。(c)AFP