【5月9日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は8日、ナチス・ドイツの降伏から80年となる欧州戦勝記念日(VEデー)の式典に出席し、欧州に戦争の亡霊が再び現れていると警鐘を鳴らした。

パリの凱旋(がいせん)門で演説したマクロン氏は、ロシアによるウクライナ侵攻が4年目に突入する中、第2次世界大戦後の欧州における恒久的平和という考えは幻想にすぎなかったと指摘。

近年、欧州では「戦争の亡霊が戻ってきて、帝国主義と全体主義的な振る舞いが復活し、国家の権利が再び踏みにじられている」と語った。

米国のドナルド・トランプ政権が北大西洋条約機構(NATO)への関与を減らす可能性があるとの懸念から、欧州諸国は防衛費の大幅増を検討している。(c)AFP