【5月8日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパーのアンジェ・ポステコグルー監督は7日、トッテナムがヨーロッパリーグで優勝したとしても欧州チャンピオンズリーグに出場すべきではないという、アーセン・ベンゲル氏の「クレイジー」な主張を非難した。

今季不振のトッテナムは、ヨーロッパリーグ決勝を目指す中で8日に敵地で行われるボードー/グリムト(ノルウェー)との準決勝第2戦に臨む。トッテナムは第1戦を3-1で制しており、決勝ではマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とアスレティック・ビルバオ(スペイン)の勝者と対戦する。

プレミアリーグでは16位と低迷しているものの、2014-15シーズンから導入された欧州サッカー連盟(UEFA)の規則により、ヨーロッパリーグを制したクラブにはチャンピオンズリーグの出場権が与えられる。ユナイテッドも今季リーグ戦では不調で、プレミアではトッテナムの一つ上の15位につけている。

元アーセナルの指揮官で、現在は国際サッカー連盟(FIFA)のグローバル・デベロップメント部門の責任者を務めるベンゲル氏は、今週beINスポーツに対し、トッテナムとユナイテッドがヨーロッパリーグを通じてチャンピオンズリーグに出場すべきではないと述べ、UEFAに規則の「見直し」を求めていた。

ポステコグルー監督は、ベンゲル氏の物議をかもすコメントに対し「まぁ、これはずっと前からある議論でね、少なくともこの8日間はそうだ」と辛らつに応じ、「私は今まで聞いたことがなかった。以前も言ったがスパーズは人々にクレイジーなことをさせる。そうなんだ。クラブをいろんな文脈や問題に組み込んで、必ず、できるだけおとしめようとしてくる」と述べた。

ポステコグルー監督は、ベンゲル氏がなぜ今この話題を持ち出したのか理解できず、規則は尊重されるべきとした上で、「なぜ以前は問題にならなかったのに、今は問題になっているのか?何が違うのか?違いがわからない」と続けた。

「競技のルールがあり、そのルールでは優勝チームがチャンピオンズリーグに出場することになっているし、これが初めてというわけではない。そして、それに対して何か他のことをしなければならないという注釈もない」(c)AFP