ゼレンスキー氏、ロシアの停戦誓約「信じていない」
このニュースをシェア
【5月5日 AFP】旧ソ連の対独戦勝記念日に合わせて、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が命じた3日間の停戦について、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4日、「守られるとは信じていない」と述べた。
プーチン氏は、今回の一時停戦を通じて、ウクライナ側に長期的な停戦に応じる意思があるかどうかを「試す」としている。
しかしチェコを訪問中のゼレンスキー氏は、ペトル・パベル大統領との共同記者会見で「これは初めての『試し』ではないし、ロシアが停戦を約束したのも初めてではない」と語った。
さらに「われわれは誰を相手にしているのか、理解している。信じてはいない」「ロシアは今日を含む数日間、部分的停戦を望んでいると主張しているが、たとえば今日の攻撃件数はここ数か月で最も多かった」と指摘。「だから彼らを信じることはできない」と明言した。
また、北大西洋条約機構(NATO)元高官でもあるパベル氏も「プーチン氏はたった一つの決断でこの紛争を終わらせることができるが、これまでのところ、そうした意欲を一切示していない」と批判している。
同日、ゼレンスキー氏はウクライナとチェコの首脳会談に関する要旨を発表。これによると、安全保障上の懸念からウクライナ国内での創設が困難とされる米国製のF16戦闘機のパイロット訓練学校を、ウクライナ・チェコ共同で設立することについて協議が進められている。
また、5日には「チェコの防衛関連企業」との会合が予定されており、詳細は後日発表されると述べた。
欧州連合(EU)およびNATO加盟国のチェコは、2022年2月のロシアによる侵攻開始以降、ウクライナに人道的・軍事的支援を数多く提供してきた。さらにウクライナから50万人以上の難民を受け入れている他、ウクライナ軍に戦車、装甲車、ヘリコプターなどの装備を供給している。(c)AFP
