【5月5日 AFP】中国の習近平国家主席が7~10日の日程でロシアを訪問し、旧ソ連の第2次世界大戦勝利を記念する「戦勝記念日」の式典に、ウラジーミル・プーチン大統領と共に出席する。ロシア大統領府(クレムリン)が4日、発表した。

習主席の訪問日程は、プーチン氏が9日の戦勝記念日に合わせ、ウクライナでの3日間の停戦を命じた時期と重なる。習氏としては、米トランプ政権の高関税に端を発した米中貿易戦争をめぐる緊張が高まる中での訪問となる。

ロシア大統領府は、両首脳は「パートナーシップと戦略的関係の発展」ならびに「国際的および地域的な課題」について二国間会談を行い、政府および閣僚レベルで文書に署名する見通しだと説明した。

プーチン氏は4日に放送された国営テレビのインタビューで、中国とは利益が「一致」しており、「両国関係は真に戦略的性質を有し、かつ深遠」だと述べた。

同日の中国国営中央テレビ(CCTV)によると、中国外務省報道官は「中国とロシアは国連(UN)、上海協力機構、BRICS諸国といった多国間プラットフォームでの緊密な協力をさらに強化する」と強調。

一方でトランプ政権の高関税政策を暗に批判し、「(中ロは)広大なグローバルサウスを結集し、世界の統治を正しい方向へと導き、一方的な行動やいじめ行為に断固反対し、平等で秩序ある多極的世界および包摂的な経済グローバル化を共に推進していく」と語った。(c)AFP