トランプ氏、国外制作映画に「100%関税」へ アルカトラズ刑務所復活も
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【5月5日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は4日、米国外で制作された映画への関税導入や、カリフォルニア州沖合の刑務所アルカトラズを復活させる方針について指示したと、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。
トランプ氏は投稿で「商務省および通商代表部(USTR)に対し、外国で制作されたあらゆる映画に対し即時、100%の関税を課す手続きを開始するよう指示した」と述べた。
「米国の映画産業は非常に急速に死にかけている。他の国々はさまざまな優遇措置を提供し、映画制作者やスタジオをわが国から引き離そうとしている」と指摘。「ハリウッドや米国内の多くの地域が壊滅的な打撃を受けている」とし、国家安全保障上の脅威に等しい危機だと主張した。
またトランプ氏は、60年前に閉鎖されたアルカトラズ刑務所を再建し、再開するよう指示したことも明らかにした。施設を「大幅に拡張」し、「米国で最も冷酷で暴力的な犯罪者」を収容するとしている。
連邦矯正局によると、サンフランシスコの沖合2キロの洋上に浮かぶ小島アルカトラズは、かつて29年間にわたって刑務所として運営されたが、1963年、運営コスト負担の重さを理由に閉鎖され、現在は観光名所となっている。
収容人数はわずか336人だったが、禁酒法時代のギャングのボス、アル・カポネをはじめとする悪名高い犯罪者が収監されていた。数々の奇想天外な脱獄の試みの舞台としても知られる。
トランプ氏は第2次政権の主要課題の一つに、特に移民による犯罪の取り締まりを掲げている。
投稿では「かつてわが国がもっと真剣な国家だった時代には、最も危険な犯罪者をちゅうちょなく収監し、危害を及ぼさないよう遠ざけていた。それが本来あるべき姿だ」と強調。「今後は街に汚物、流血、混乱を振りまく連続犯を容赦しない」と宣言した。(c)AFP