トランプ氏、憲法守るべきか「分からない」 共和党内からも疑問の声
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【5月5日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は4日に放送されたインタビューで、米国の基本法である合衆国憲法を順守しなければならないかどうか分からないと述べた。
トランプ氏は1月にホワイトハウスに復帰して以来、憲法に抵触する言動を繰り返し、広範な批判を浴びている。特に、不法移民を大量に強制送還する政策では、裁判を受けることなく追放される事例も出ている。
トランプ氏は、自らが「国家緊急事態」と宣言した状況においてはそうした迅速な追放は必要であり、すべての移民に裁判を行うには「300年かかる」と主張している。
NBCの番組「Meet the Press」で司会のクリステン・ウェルカー氏が、米国民であれ外国人であれ、米国にいる人は憲法に記載されている法の適正手続きを受ける権利があるかを尋ねた際、トランプ氏は「私は弁護士ではない。分からない」と答えた。
さらに、より一般的な質問として、憲法を守る必要があると考えているかを問われると、「分からない」と繰り返した。
2日に収録されたインタビューは、放送後に政界でたちまち波紋を呼んだ。共和党内からも疑問の声が出ており、憲法保守派を自任するランド・ポール上院議員はX(旧ツイッター)に「わが国は憲法の下で統治される自由社会か、そうでないかのどちらかだ」と投稿した。(c)AFP/Michael Mathes