【5月3日 AFP】英国の裁判所は2日、若い女性をメイドとして強制的に働かせたとして有罪判決を受けた国連判事のリディア・ムガンベ被告(50)に対し、禁錮6年4月を言い渡した。

ムガンベ被告はウガンダ人で、ウガンダ高等法院の判事でもある。被害者の若い女性の名前は法的な理由により公表できない。

ムガンベ被告は、オックスフォード大学で法律を学ぶ中、被害者に対する「自身の優越的地位」を乱用したとして、英国の現代奴隷法に基づき有罪判決を受けた。

オックスフォード刑事法院の陪審はムガンベ被告について、英国移民法違反の共謀、搾取目的での渡航のほう助、強制労働、証人脅迫の共謀の罪でも有罪と判断した。

ムガンベ被告は被害者にメイドとして働くことを強制し、無償で育児をさせ、定職に就くのを妨げていた。

デービッド・フォクストン判事は判決言い渡しで、ムガンベ被告の法曹としての功績を詳述し、「非常に残念な事件だ」と述べた。

ムガンベ被告は被害女性を英国に呼び寄せるという「違法な愚行」にも手を染めた。

ムガンベ被告は、被害女性を脅迫し、告訴を取り下げさせようとした罪でも有罪となった。

被害女性は裁判所に提出した陳述書の中で、祖国ウガンダでムガンベ被告は強い立場にあるため、「四六時中おびえて」暮らしていたと証言した。(c)AFP