中国「神舟19号」 宇宙実験サンプル約37.25キロ持ち帰る
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【5月5日 CGTN Japanese】中国宇宙ステーションで行われた第8回宇宙科学実験のサンプルが4月30日、有人宇宙船「神舟19号」によって地球に持ち帰られました。これらのサンプルは、宇宙生命科学、宇宙材料科学、宇宙新技術などに関する25の実験項目から得られたもので、総重量は約37.25キロです。
なかでも、宇宙生命科学実験のサンプルは、骨細胞と骨芽細胞、ヒト人工多能性幹細胞(ヒトiPS細胞)、ヒト気管支上皮細胞、ヒトおよび動物の初期胚、タンパク質サンプル、ショウジョウバエなど20種類におよび、中国の宇宙ステーションの応用・発展段階において、これまでで最も多くの生物サンプルの種類と関連実験項目が含まれたものとなりました。
これらのサンプルは、今後、形態学的検査、細胞系統解析、構造解析、マルチオミクス解析などが行われ、さらに地上での検証実験も行われる予定です。これらの研究により、宇宙および地球上での人類の健康維持に向けて、データ面および理論面でのサポートが提供できるとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News