がん診断は「人の気力をくじく、時に恐ろしいもの」 チャールズ国王
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【5月1日 AFP】英国のチャールズ国王(76)は4月30日、がんに関する慈善団体の職員らを招いたレセプションをバッキンガム宮殿で開催し、あらゆるがんの診断は「人の気力をくじく、時に恐ろしいものだ」と語り、がんを患った自身の経験を振り返った。
招待客に渡されたメッセージの中でチャールズ国王は、英国では、がんと診断される症例は一日1000件を超え、年間約39万件に上ると指摘。
「しかし、私自身もこの統計の一部であるため、がんは、人の最良の部分を明確にする経験にもなり得ると身をもって確約できる」と続けている。
チャールズ国王は、がん治療を今も週に1度続けているが、2024年2月にがんの診断を受けてからの道のりは「病気による最も暗い時期が素晴らしい思いやりで照らされる場合もある」ことを示していると話し、例えば「ホスピスのボランティアに手を握ってもらった」時など、「人とのつながりによる深い影響」や「誰かとつながりを持った瞬間」に心を打たれたと語った。
チャールズ国王は4月に入って再び健康上の不安を抱え、がん治療の副作用により一時入院した。
王室の情報筋は同30日、PA通信に明らかにしたところによれば、治療経過は「非常に良好」だという。(c)AFP