【4月30日 AFP】韓国の李成権(イ・ソングォン)議員は30日、ウクライナ軍が越境攻撃を仕掛けたロシア西部クルスク州をめぐり、ロシアによる奪還作戦を支援するために派遣された北朝鮮兵のうち約600人が死亡、数千人が負傷したと語った。

李氏は国家情報院(国情院)の報告を受けた後、記者団に「現時点までの北朝鮮兵の死傷者は約4700人で、うち約600人が死亡したと推定される」と述べた。

李氏は、今年に入って北朝鮮兵約2000人が国内に戻され、現在は平壌などで隔離されていると報じられていると指摘。「戦死兵の遺体は現地クルスク州で火葬された後、(北朝鮮に)運ばれたと理解される」と話した。

また、北朝鮮は「兵士1万8000人を2陣に分けて派遣し、クルスク奪還を支援した」とし、3月ごろから同地での戦闘の件数は減少したと語った。

さらに、北朝鮮部隊は6か月にわたる戦闘参加を経て、「戦闘能力が大幅に向上した」と国情院はみていると指摘。「初期の未熟さはなくなり、無人機を含む新兵器システムの運用に熟達してきた」と述べた。

北朝鮮がロシアに増派する可能性については、「完全に排除することはできない」と語った。(c)AFP