アマゾン、関税上乗せ価格表示取りやめ トランプ氏はベゾス氏称賛
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【4月30日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は29日、米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏について、アマゾンのサイトで消費者向けに各商品価格に米国による関税がどれだけ上乗せされているかを表示する計画を中止したのは「正しい判断」だと称賛した。
オンライン政治マガジン、パンチボウル・ニュースは同日、関係筋の話として、アマゾンはトランプ関税による価格上昇分を消費者向けに明記する予定だと報道。
トランプ氏の就任100日を迎え、高関税で商品が値上がりしているとの批判に対し、関税政策の擁護に躍起になっているホワイトハウスとの緊張を招いていた。
この件が明るみに出たのは、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官が同日、「アマゾンによる敵対的かつ政治的な行為だ」と批判したのがきっかけだった。
同氏は、「(ジョー・)バイデン前政権の下で40年ぶりに高インフレになった時に、なぜアマゾンは同じことをしなかったのか」とも糾弾していた。
トランプ氏は、ベゾス氏に自ら電話をかけたと国内の複数メディアに報じられた内容を認める形で、ベゾス氏は「とても素晴らしい人物」「問題を直ちに解決してくれた。好人物だ」と記者団に述べた。
アマゾン側は、パンチボウルの報道を完全には否定せず、低価格商品に特化した同社のオンラインサイトで「特定の製品に関して輸入手数料の表示を検討」したことを認めた上で、「(この案は)承認されなかった。実施することはないだろう」としている。(c)AFP