【4月27日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は26日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の葬儀に先立ち会談した。会談後、トランプ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が和平合意を望んでいるのか疑問だとの見方を示した。

ゼレンスキー氏は、ロシアとの無条件停戦の可能性についてトランプ氏と議論したとし、「歴史的なものになり得る、非常に象徴的な会談」による「成果を期待している」と述べた。

両首脳が会談したのは、2月にホワイトハウスで激しい口論を交わして以来、初めて。

トランプ氏はローマを離れた後、プーチン氏に対する新たなアプローチを示唆した。自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「プーチンがここ数日、民間地区、都市、町にミサイルを撃ち込む理由はなかった」と投稿。「もしかしたら彼は戦争を止めたいのではなく、ただ私を操っているだけなのかもしれない。『銀行制裁』や『二次制裁』といった別の方法で対処する必要があるのではないかと思う。あまりにも多くの人が死んでいる!」とつづった。

ウクライナ紛争はフランシスコ教皇の葬儀に影を落とした。葬儀の最中、ロシアは自国軍が同国西部クルスク州を「完全に解放した」と主張した。

一方、ウクライナは自国軍が同州で戦闘を続けていると主張。ウクライナは同州を将来の和平交渉の材料にしたいと考えている。(c)AFP/Danny KEMP