【4月25日 AFP】中国は25日、風力・太陽光による発電容量が初めて火力発電を上回ったと発表した。

中国の国家エネルギー機関によると、今年第1四半期に新たに導入された風力・太陽光の発電容量は、合計7433万キロワットに達した。

これにより累積設置容量は14億8200万キロワットに達し、「初めて火力発電の設置容量(14億5100万キロワット)を上回った」と短い声明で発表した。火力発電は主に石炭を使用するが、中国当局はその定義については明らかにしていない。

温室効果ガスの最大排出国である中国は、2030年までに炭素排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラルの達成を約束している。

中国のエネルギーの約60%は石炭から供給されているが、同国は再生可能エネルギー大国でもあり、昨年発表された研究によると、中国の風力および太陽光による発電容量は、他のすべての国を合わせた合計のほぼ2倍に上るという。

習近平国家主席は23日、「国際情勢がどう変化しようとも」、気候変動対策の取り組みはこれまで通り推進していくと述べた。(c)AFP