トランプ氏、オバマ氏肖像画を自身の肖像画に差し替え
このニュースをシェア
【4月12日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスでバラク・オバマ元大統領の肖像画が掛けられていた場所に、自身が暗殺未遂事件で難を逃れた場面を描いた絵を飾った。
共和党のトランプ氏は、長年の対立で知られる民主党のオバマ氏の肖像画を、ホワイトハウスのメインのエントランスホールの反対側に移動させた。
米大統領が前任者の肖像画を移動させることはよくあり、近年の大統領の肖像画はメインのエントランスホールに掛けるのが慣例となっている。通常は退任後に飾られ、現職大統領の肖像画が飾られるのは極めて異例。
ホワイトハウスは、「ホワイトハウスに新しいアート作品が登場」とX(旧ツイッター)に投稿。オバマ氏の肖像画がかつて掛けられていたメイン階段のそばに、トランプ氏の新しい肖像画が掛けられている様子を捉えた動画を添付している。
新たな絵には、トランプ氏が2024年7月にペンシルベニア州バトラーで銃撃され、耳から流血しながら拳を突き上げて「闘え」と叫んだ象徴的な瞬間が描かれている。
ホワイトハウス職員は、画家に関する情報は今のところ得られていないとしているが、絵は、AP通信が撮影した決定的な瞬間の構図に近似している。
オバマ氏の肖像画を外して、その場所にトランプ氏の肖像画を掛けた措置を批判する声に対し、ホワイトハウス広報部長のスティーブン・チャン氏はXで、「オバマの肖像画は数メートル動かしただけだ」「黙れ、ばか」と投稿している。
トランプ氏は最近、2020年米大統領選の結果を覆そうとしたとして起訴され、ジョージア州アトランタの拘置所で撮影された「マグショット」(容疑者・被告の顔写真)のコピーを金の額縁に入れ、ホワイトハウスの大統領執務室の外に飾った。
また、フロリダ州の私邸には、暗殺未遂事件での自身の反応を描いた大きなブロンズ像を設置している。(c)AFP