【4月11日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は10日、不法移民の自主退去キャンペーンを開始すると発表した。不法移民が自発的に国外退去した場合には将来、合法的に再入国できるとしている。

トランプ氏はテレビ中継された閣議で、「非常に大規模な自主退去キャンペーンを開始する」と発表。

「彼らがちゃんと出国して自国に戻れば、われわれは一から彼らと協力し、合法的に再入国する機会を得られるよう取り組んでいく」と続けた。

クリスティ・ノーム国土安全保障長官は、米政府はエルサルバドル、コロンビア、メキシコの当局と協力し、自主退去する人々に支援を提供すると説明。

「彼らは帰国後に住居や食料の支援を受けられる。彼らが帰国する機会を確実に手にし、また米国に戻って来るチャンスを持てるようにすることが重要だ」と述べ、既に数千人が自主退去に応じたと述べた。

トランプ政権は大統領選の公約の柱だった不法移民の徹底的な取り締まりについて、ギャング構成員や暴力的な犯罪者の取り締まりの一環だと強調している。

一方で、トランプ氏は10日、一部の移民が少なくとも一時的に就労を継続できるよう農家と協力していく意向を表明。

「私たちは農家やホテル、さまざまな場所を守らなければならない」と述べた。(c)AFP