【4月10日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は9日に放映されたインタビューで、同国は数か月以内にパレスチナ国家を承認する計画だと明らかにした。6月に米ニューヨークで開催されるイスラエル・パレスチナ紛争解決に関する国連会議で承認する可能性があるという。

今週エジプトを訪問したマクロン氏はテレビ局フランス5に「われわれは承認に向けて進まなければならず、今後数か月以内にそうするだろう」「目標としては6月にサウジアラビアと共にこの会議を主催し、そこで複数の当事者による相互承認の動きを最終決定する」と語った。

また、「パレスチナを擁護するすべての人々がイスラエルを認めることを可能にする集団的な動き」にもなるとして、こうした承認によってフランスは「イランのようなイスラエルの存在権を否定する者との戦いで明確な姿勢を示し、地域の集団安全保障に尽力する」ことが可能になると述べた。

フランスは長い間、イスラエルとパレスチナが平和的に共存する「2国家解決」を支持してきた。それは2023年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの越境攻撃後も変わっていない。

しかし、フランスがパレスチナ国家を正式に承認することは大きな政策転換を意味し、外国の国家によるこのような動きは時期尚早だと主張するイスラエルの反感を買うリスクがある。(c)AFP