イスラエル軍のガザ救急車銃撃には「殺意」 赤新月社
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【4月8日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区で先月、イスラエル軍によって救急車両が銃撃され、医療従事者や人道支援活動家15人が死亡した件について、パレスチナ赤新月社は7日、被害者は「殺意を持って」上半身を撃たれたと主張した。
一方、イスラエル軍のエヤル・ザミール中将は、軍による予備的な調査が完了したのを受け、さらに踏み込んだ調査を命じた。
ガザ南部で事件が起きたのは3月23日、ガザでイスラエル軍による本格的な攻撃が再開された数日後だった。イスラエル側は、救急車内に武装勢力がいたと主張している。
イスラエル占領下のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸にある赤新月社のユニス・カティブ会長はラマラで記者会見し、検視の結果、「全員が上半身を撃たれており、それは殺意を示している」とし、「独立かつ公正な国際調査委員会の設置を世界に呼び掛ける」と述べた。
イスラエル軍は、兵士は「テロリストら」が「不審な車両」で接近してきたため発砲したと主張。後に、車両のライトが消えていたと報道官が付け加えた。
しかし、殺害された援助活動家の一人の携帯電話に残っていた動画には、ヘッドライトをつけ、警告灯を点滅させながら走行する救急車が映っており、イスラエル軍の説明と矛盾している。(c)AFP/Hossam EZZEDINE with AFP teams in Gaza