【4月7日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は6日、ロシアが「完全かつ無条件の停戦」への同意を拒否していることに米国は無反応だとして、失望をあらわにした。

ウクライナは、米国が提案した無条件の停戦に同意したが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は受け入れを拒否している。

ゼレンスキー氏は「米国の反応を待っているところだが、今のところない」と述べた。

ゼレンスキー氏はまた、ロシアによるこの日のミサイルと無人機による「大規模」攻撃で2人が死亡、7人が負傷したと語った。

一方ロシアは、ウクライナ北東部スムイ州の村を占領したと主張。異例の越境攻撃となったが、ウクライナ側は「偽情報」だと否定している。

これに先立ち、ウクライナのユリア・スビリデンコ第1副首相は、ロシアが「弾道ミサイル、巡航ミサイル、無人機を使用してウクライナ全土への大規模攻撃を開始した」と述べた。

ゼレンスキー氏は「ロシアの空爆の回数が増加している」として、これは「ロシアへの圧力がまだ不十分であることの証しだ」と主張した。

首都キーウでは夜間に爆発音が複数回聞こえ、6日朝には市内から煙が上がった。ビタリ・クリチコ市長は、ダルニツィア地区で男性1人が死亡したことを明らかにした。(c)AFP