【4月5日 AFP】オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相4日は、国内北部にある戦略的要衝、ダーウィン港の管理権を現在保有している中国企業から買い戻す計画を進めていると明らかにした。

中国企業「嵐橋集団(ランドブリッジ)」に対しては2015年、ダーウィン港の99年間の貸与契約が認められたが、主要なインフラを売却したとして、オーストラリア政府の決定はさまざまな批判を招いた。同港からは、アジアの近隣諸国や米海兵隊が利用している基地も近い。

アルバニージー氏は公共放送のABCラジオで、「オーストラリアの管理下に置きたい」と述べ、同港を「戦略的資産」と評した。

政府としては国内企業への貸与を望んでおり、年金基金など潜在的な購入者と非公式な話し合いを行っていると説明。

一方で、政府が介入し、税金で公的資産にする準備も進めているとした。(c)AFP