【3月22日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は21日、200年前の「敵性外国人法」を発動してギャング構成員とされるベネズエラ人を国外追放する布告に自身が署名したことを否定し、署名したのはマルコ・ルビオ国務長官だと主張した。この数時間前に、同法の発動を「信じられないほど厄介」と連邦判事に評されたばかり。

トランプ氏は先週、敵性外国人法を発動し、ベネズエラのギャング「トレン・デ・アラグア」の構成員と見なした238人を国外追放して、中米エルサルバドルの厳戒態勢が敷かれた刑務所に移送した。

ホワイトハウス報道官は当時の声明で、トランプ氏が「敵性外国人法を発動する布告に署名した」と記しており、声明はトランプ氏の署名入りで連邦官報にも掲載されている。

だが、トランプ氏は21日、記者団に対し、この件により深く関与したのはルビオ国務長官だと主張。

「署名したのは私ではないので、いつ署名されたのかは分からない。対応したのは私ではない」「マルコ・ルビオ氏が素晴らしい仕事をした。彼らを追い出したいと思っていたのは彼だ。われわれもそれに従う」と述べた。(c)AFP