【3月18日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は17日、ジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺事件に関する機密書類を18日にすべて公開すると発表した。ケネディ氏暗殺事件をめぐっては、発生から60年以上たった今なお、陰謀論が後を絶たない。

トランプ氏は、首都ワシントンのジョン・F・ケネディ・センターを訪れた際、「ここに来た時に言うのがふさわしいと思ったので発表する。あす、ケネディ・ファイルをすべて公開する」と記者団に語った。

トランプ氏は1月23日、ケネディ氏の暗殺事件に関する機密書類の公開を求める大統領令に署名した。

トランプ氏は、公開される文書にどのような新情報が含まれているか詳細を明らかにしなかったが、「文書は膨大な量だ」とし、「編集や削除は一切しないと思う」と付け加えた。

米国立公文書記録管理局(NARA)はここ数年、1963年11月22日にケネディ大統領(当時)が暗殺された事件に関連した数万点の記録を公開してきたが、国家安全保障上の懸念から、数千件の文書については機密扱いとしてきた。

NARAによれば、最後に大規模な公開が行われた2022年12月時点で機密を解除されたケネディ・ファイルは、全体の97%に当たる計500万ページに上っていた。

公式発表では、リー・ハーベイ・オズワルドが単独でケネディ氏を暗殺したと結論付けられているが、政府の機密ファイルの全貌が明らかにされないことから、真相をめぐってさまざまな陰謀論が取り沙汰されてきた。(c)AFP