甘粛「一杯の麻辣湯」が「麻辣経済」を活性化
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【3月12日 東方新報】昨年、中国・甘粛省(Gansu)では、天水市(Tianshui)の麻辣湯(マーラータン)、敦煌市(Dunhuang)の「万人星空コンサート」、嘉峪関の「城郭ナイトツアー」、定西市(Dingxi)の幅広春雨(寛粉)などが次々と話題になり、全国的に注目を集めた。全国人民代表大会(全人代)の会期中、甘粛省委員会書記・胡昌升(Hu Changsheng)氏は北京市で国内外のメディアに対し、甘粛省は「消費の熱」を起点に「経済の活力」を引き出していきたいと語った。
「一杯の麻辣湯」が「麻辣経済」を動かす原動力となった。麻辣湯は、甘粛における文化・観光のブームの導火線となり、2024年には甘粛関連の文化・観光に関するショート動画の再生回数が累計510億回に達した。年間の観光客数は延べ4億5千万人に達し、観光消費額は3452億元(約7兆219億円)にのぼった。
全国人民代表大会代表である甘粛省副省長・雷思維(Lei Siwei)氏は、甘粛の文化・観光が注目され続けている理由について、根本には豊かな地域資源があると述べた。甘粛は「自然景観の博物館」であり、「中華文明発祥の地」「民族文化の縮図」「シルクロードの黄金地帯」である。また、それを支えるのは、地元の人々の温かく真心のこもったもてなしと、各業界による誠実なサービス提供だという。
「甘味(ガンウェイ)」と呼ばれる甘粛の特色ある農産物は、海外展開も進み、知名度も高まっている。現在、80種以上の農産物が85の国と地域へ輸出され、「世界の棚」に並ぶようになっている。
全国人民代表大会代表である甘粛省副省長・王鈞(Wang Jun)氏は、天水の花牛リンゴ、高原の夏野菜、静寧県のリンゴ、定西の幅広春雨、隴南市(Longnan)のオリーブオイルなど、多くの「甘味」ブランドの農産物が人気を集めていると述べた。「今年は天水花牛リンゴの出荷スピードが前年同期比で10%以上早く、販売価格も約15%上昇。現在90%以上がすでに販売済みで、これは例年には見られなかったことだ」と話している。
2024年、甘粛省における「甘味」製品の販売額は309億元(約6285億4926万円)、農産物の輸出額は37.4億元(約760億7684万円)、農産物のオンライン販売額は312億元(約6346億5168万円)で、それぞれ前年比で14.4%、27.8%、11.83%の成長となった。(c)東方新報/AFPBB News