【3月7日 AFP】子どもを中心とした患者299人に対する性的暴行やレイプの罪に問われているフランスの元外科医ジョエル・ル・スクアルネック被告(74)の裁判で6日、現在43歳になっている被害者の女性が証言し、子どもの頃に病院のベッドで被告にレイプされ、人生を破壊されたと語った。

フランス史上最大級の児童性的虐待とされる本件の裁判は、西部バンヌで2月24日に始まった。

犯行は1989~2014年に複数の病院で、麻酔から覚めた時や手術後の検査中に行われたとみられている。被害者の年齢は1~70歳で、256人は15歳未満。

同日の裁判で証言したのは、当時10歳だったオリアンヌさん。被告にレイプされたことに起因する健康問題があるため、ビデオリンク方式で出廷した。

「この時を33年間待っていた」と述べると泣き崩れた。それから気持ちを落ち着かせて「私の人生を破壊した彼に言っておきたいことがある」と続けた。

オリアンヌさんは1992年、虫垂切除術を受けるために仏中部ロシュの病院に入院した。被告は入院初日、看護助手に指示して同室の高齢患者を別室に移動させ、オリアンヌさんが一人きりになるよう仕向けたという。

オリアンヌさんは「入院中、この外科医に何度もレイプされた」「恐怖を覚えた」と当時の状況を説明。

被告に点滴薬を投与され「よく眠れているかを確認するため後で様子を見に来る」と言われたが、「(寝ている間に)何をされるか分かっていたので眠らないようにしていた」と述べた。

また「私は間もなく44歳になるが、10歳6か月の頃からこの記憶にさいなまれてきた。毎日毎日だ」「動けない、声を上げることができないという感覚があった。体中を彼の手にまさぐられている感覚があった」と訴えた。

被告は1992年にオリアンヌさんをレイプしたことを認めた。ただ、詳細については覚えていないと述べた。