トランプ氏、大統領執務室でゼレンスキー氏と衝突「強く出過ぎ」
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【3月1日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は2月28日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とホワイトハウスの大統領執務室で衝突する異例の事態を迎えたことについて、ゼレンスキー氏が交渉で「強く出過ぎた」と主張し、ロシアとの紛争を長引かせたがっていると批判した。
トランプ氏はホワイトハウスからフロリダ州の私邸に向かう際に記者団に対し、自身はウクライナ紛争の「即時停戦」を望んでいるが、ゼレンスキー氏は「私が求めていないものを求めている」「戦闘を継続し、戦い続けることを望んでいる」と批判した。
さらに、自身と同じく、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領も「停戦を望んでいる」と続けた。トランプ氏は同日これに先立ち、プーチン氏とは「何度も話した」と述べていた。
大統領執務室での衝突は、トランプ氏がウクライナはロシアとの停戦交渉で「譲歩」しなければならないと述べた後で起きた。ロシアはウクライナ領の広範囲を占領し、そこに至るまでの過程で多数の都市や町を破壊している。
これに対してゼレンスキー氏はプーチン氏に言及し、「わが領土での殺人者に譲歩すべきではない」と反論。
間もなくトランプ氏とJ・D・バンス副大統領が国内外の報道機関の前でゼレンスキー氏を激しく非難する事態となり、バンス氏はゼレンスキー氏を「無礼だ」と批判した。(c)AFP